誇り

2017/11/30

4月14日21時26分ごろ、九州の熊本県で震度7の地震が観測された。

余震や悪天候に見舞われる中、なによりも現地の人々の安全が最優先に考えられるべきである。そんななか、SNS上でなんとも残念な投稿を目にした。

現在、熊本の役所にはさまざまな地域や会社、団体から支援物資が送られている。これらは要請のあった各避難所に順次運び込まれていく。その規模は数百個単位で運ばれるとのことである。これを捌くには、たくさんの人手とスペースが必要である。そんななかマスコミの人々が群がることで、スペースを消してしまい、物資の運搬に支障をきたしているという信じられない事態が起きている。それに加え、取材のために熊本入りするヘリコプターの騒音のせいで災害放送無線や町内緊急放送が聞き取りづらくなってしまうことがあるとのことだ。

ネット社会の普及により、どこにいても最新の情報が取得できる便利な時代になった今、新聞記者や各テレビ局、ライターの人々は他社に劣らないよう必死に最新情報を得ることに必死になっているように感じる。確かに情報がより早く手に入るほうが消費者は好むだろう。被災者の状況を把握することで、よりよい援助が実現できるのも確かだ。しかし、その情報を得るために、被災地の人々の邪魔になるような行為を行っては本末転倒である。被災者の方々が段ボールで寒さをしのいでいる中、報道陣の人々は椅子に座ってパソコンやケータイを触っているという状況が現に存在しているらしい。また、SNSの普及により、被災者当人たちのたくさんのツイートが拡散、共有されている。とくに、緊急性の高いものは猛烈な勢いで拡散される。このような世の中において、報道関係の方々は、(特に緊急時において)自分たちには何ができて、何をすべきなのかということをもう一度熟考すべきなのではないか。

 

また、このことはなにも報道関係の方々だけのことではなく、私たち誰しもが、普段から、自分自身そして自分の仕事にもっと誇りを持って行動すべきなのではないだろうか。