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あなたは、自分の舌を、よく見ていますか。痛いとか、腫れたとかではないと、まじまじと観察することはないかも知れませんね。

でも、東洋医学では、「舌診」という言葉があるくらい、舌を見てわかることは多いんです。早速、鏡に向かってみましょう。

  • 舌を見るときの注意
  • 「舌苔」からわかること
    • 舌苔が白く厚い場合
    • 舌苔が黄色い場合
    • 舌苔が黒い場合
  • 舌にまだら模様ができたら
  • 舌に溝ができていたら
  • 舌に黒い染みができたら
  • 舌のまわりがギザギザになっていたら
    • 歯ぎしりをする
    • 歯並びが悪い
    • 低位舌になっている
  • 舌がむくんでいたら
  • 舌にデキモノができていたら
  • 舌が痛かったら
  • まとめ

 

舌を見るときの注意

舌を観察するときは、なるべく、日中の自然光のなかで行うのが望ましいのですが、人口の光を使うときは、充分な明かりを確保しましょう。

定期的に観察するときは、照明の状態などを一定にしておかないと、「あれっ!舌が前より黒ずんでいるぞ」なんて、余計な心配をすることになりかねません。

それに、食べ物や飲み物の色が舌についていることがあるので、うがいをしてから観察しましょう。

「舌苔」からわかること

舌苔(ぜったい)とは、舌の表面についた苔のようなものです。舌の表面のスキマに、細菌・食べかす・粘膜のカスなどが入りこんでできます。

健康な人でもできますが、通常は薄い白色で、あまり目立ちません。

目立つようになってきたら、注意が必要なこともあります。

舌苔が白く厚い場合

唾液の少ない「ドライマウス」になると、舌苔が洗い流されないでいるうちに、乾燥してこびりついてしまい、舌の表面で白っぽく目立つようになります。

また、ストレスや暴飲暴食で胃腸の調子が悪いと、免疫力が低下して、雑菌が繁殖しやすくなり、舌苔が厚くなってきます。

水分の取りすぎで「水毒症」になると、舌苔が白くて厚くなり、舌がむくんで大きくなったりします。

舌苔が黄色い場合

体が脱水状態で乾燥していて、熱がある場合に、舌苔が黄色っぽくなることがあります。疲労・ストレス・寝不足・消化器の弱りなどが考えられます。

タバコを吸いすぎても、口の中が乾燥し、血行が悪くなり、免疫力が低下して、雑菌が増えます。その結果、舌苔が黄色くなるのです。

舌苔が黒い場合

舌苔が黒くなっているのを、「黒毛舌(こくもうぜつ)」といいます。

抗生物質やステロイド剤を長期間飲み続けると、口の中の細菌の種類が変化して、舌苔が黒くなることがあります。

免疫力が低下して、口の中でカンジダ菌が繁殖して、黒毛舌になることもあります。

ドライマウスが進行してなることもあります。

喫煙して、タバコのニコチンが舌の粘膜に入り込んで黒くなることもあります。

舌にまだら模様ができたら

舌に、白い部分や赤っぽい部分がまだらにできて、まるで地図のような模様ができた状態を、「地図状舌」といいます。医学的には、剥離性極限性舌炎といいます。この模様は、日々変化します。

一度なってしまうと、いったん治っても、繰り返しなることが多いのです。

自覚症状はないことが多く、あったとしても、少しヒリヒリするくらいです。

原因ははっきりとはわかっていませんが、つぎのように推測されています。

・睡眠不足やストレス、慢性疲労、風邪等による免疫力の低下

・偏食によるビタミンやミネラルの不足

・妊娠中や出産後のホルモンバランスの乱れや生活の変化

舌に溝ができていたら

舌に、溝のようなものができている状態を、「溝状舌(こうじょうぜつ)」といいます。先天的にある場合と、後天的にできる場合がありますが、どうしてできるのかはっきりとはわかっていません。

特に治療の必要はないとされていますが、溝の部分に雑菌が入り込んで炎症を起こしやすいので、口の中を清潔にしておくことが大切です。

舌に黒い染みができたら

加齢により、メラニン色素によって、体中にシミができやすくなります。舌にもシミができます。

ただし、メラノーマ(悪性黒色腫)の場合もあるので、2~3週間経ってもシミが消えなければ、医者に診てもらいましょう。

また、副腎がんやアジソン病などの副腎の病気の場合も、メラニン色素が活発になって、舌に黒いシミができることがあります。

血腫(血豆)や口内炎が舌にできて、黒く見えることもあります。

舌のまわりがギザギザになっていたら

舌に、歯形のようなギザギザができることがあります。次のような原因が考えられます。

歯ぎしりをする

自分でも気づかないうちに歯ぎしり・食いしばりをしている可能性があります。

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歯並びが悪い

下あごが小さくて歯並びが悪い場合や、虫歯の治療をちゃんとしていない場合などに、舌に歯の跡がつくことがあります。

低位舌になっている

舌を支える筋肉が衰えて、舌がダランと垂れ下がってしまうことを「低位舌(ていいぜつ)」といいます。

低位舌の場合、舌が歯にくっついて歯型の跡が付いたり、イビキをかきやすくなったりします。さらには、睡眠時無呼吸症候群になることもあります。

舌がむくんでいたら

舌がむくんでいる場合は、冷え・塩分のとりすぎ・疲労・腎臓病・甲状腺異常・歯ぎしりなどの可能性があります。

むくんだところがコブのようになってきたら、舌がんであることも考えられます。

舌にデキモノができていたら

舌にぷっくりと膨らんだところがあれば、次のような可能性があります。

・舌を噛んでしまい、疲れていたりストレスがあって抵抗力が落ちているので炎症になった

・粘液嚢胞(ねんえきのうほう)、ガマ腫、乳頭腫、線維腫、唾石症(だせきしょう)、口内炎、舌がんなどの病気にかかっている

舌が痛かったら

舌が痛い場合、更年期障害・ストレス・歯の被せ物や入れ歯の刺激・亜鉛欠乏症・神経痛・舌の炎症・ドライマウスなど様々な可能性があり、特に治療の必要のない場合もあれば、重大な病気のサインのこともあります。

まとめ

どうですか。以上書いてきたように、舌の状態は、いろいろな身体の問題と結びついていることが多いのです。とは言っても、舌で分かることはあくまで目安です。気になる症状が長引いているようなら、医者に診てもらいましょう。

内科・耳鼻科・歯科・口腔外科などで診てもらえます。